子ども放送局


先生方がTwitter(11/04/16) (11/10/05) (15/08/14)上で語られた「番組出演」についてまとめました。

番組名 子ども放送局  「子ども放送局」は「エル・ネット」で配信された番組のひとつで、国立オリンピック記念青少年総合センターが制作・提供を行っている。
 「エル・ネット」とは、文部科学省が衛星通信ネットワークを使って公民館や図書館向けに情報配信を行っているシステム。
放送
日時
2001年6月23日(土) 10:30-15:30  この回の番組テーマは「漫画」で、番組内コーナー「夢スタジオ1030」の90分間(10:30-12:00)に日下先生と山本先生が出演された。
概要 【主題】マンガで夢をえがこう!
【副題】〜ポケモンの山本さんと日下さん登場〜
 スタジオに山本先生をお迎えしての生放送で、山本先生への質問や漫画家の仕事紹介等が放送された。番組制作側の要請は先生2人の生出演だったが、当日日下先生が他の用件と重なっため、日下先生は事前に仕事場で収録したVTRを流した上で、番組の配信時間に電話で声のみの出演となった。
内容 ■山本先生のプロフィール紹介
 ポケスペが連載されている学年誌や「風の伝承者」の単行本とともに、ポケスペ10巻の単行本が紹介された。10巻は番組放送時点では未発売であり、10巻表紙もこの時がメディア初露出だと思われる。
■山本先生への質問(1) 全9問(うちポケモン関係は次の2問)
 ポケモンを描くときに工夫していること → どう表情を付けるか。そのポケモンがどんな動きをするだろうかをいつも考えている。
 一番描くのが難しいポケモン → チコリータ。足が短いので、走ったり動きをするときの手足の表情がすごくつけにくい。
■山本先生の1日のスケジュール紹介
 13時起床、14時から食事風呂を挟んで31時まで仕事
■子ども編集委員と学年誌の情報部員の計3名による山本先生の仕事部屋訪問取材のVTR上映
 VTRでは、来月号掲載の10巻121話(01年度小五8月号)p.82 2コマ目について、下描き・ペン入れ・ベタ入れ・トーン貼りまでの実際に描く様子が放送された。また、同じく来月号掲載予定の10巻129話(01年度小四8月号)の描きかけの原稿が映し出され、子ども編集委員・情報部員たちがそのうち3ページ(p.190,193,196)のスクリーントーン貼りに挑戦した。
 取材の様子は、01年度小六8月号の「情報部員ジャーナル」にも掲載された。この記事によると、収録時間は総計8時間にも及んだとのことである。
■漫画を描くための道具の紹介
 山本先生が初めて買った道具は「ペン軸」と「ペン先」で小学校六年の時に購入。「ペン先」は1ページ描くごとに交換する。
■山本先生への質問(2)
■山本先生の漫画教室
 目の表情の変え方や記号による感情表現をスタジオ内のホワイトボードでレクチャーされた。
■山本先生への質問(3)
 ポケスペ一話15ページを描くのにかかる時間 → 1週間

■子ども編集委員と学年誌の情報部員の計3名による日下先生の仕事部屋訪問取材のVTR上映
 VTRでは、原稿を書く部屋の他に、プレイ中のゲーム画面や仕事の参考にするアニメ番組を録画するための部屋や、漫画の資料とするためのフィギュア・オモチャ・お菓子のオマケ・古い漫画を保管する部屋が紹介された。
 原稿部屋では、原稿を書くPCと10巻125話の原稿冒頭部分が紹介され、それを元にした山本先生の下描き(10巻p.129)が映し出された。原稿は次の通り。
とある村。
(西洋の田舎のようなイメージ)
早朝。朝日の中、高く、細い塔の上、その先につま先で立ち、右手人さし指と中指を額にあて、精神をとぎすます男。
マツバ!! かたわらにはポケモン ムウマ。そしてゴース。
 日下先生が一話書くのにかかる時間は約1ヶ月。
 日下先生は原稿を書くだけではなく、人物とポケモンの大きさ比較等の資料を作る仕事もされている。

■電話による日下先生の番組出演及び日下先生への質問 全5問(うちポケモン関係は次の3問)
 一番好きなポケモン → ルギア。理由は強いから。
 一番好きなキャラクター → レッド、イエロー、ゴールド、クリスタル
 ポケスペで伝えたいこと → 特にない。漫画は娯楽なので楽しい気持ちになってくれればいい。

■山本先生への質問(4)
 ポケスペを描くようになったきっかけ → 大人の事情
 一番好きなキャラクター → ルージュラ。自分で育てたポケモンで一番強いから。
■全国の子供達がFAXで送ってくれた漫画の紹介
■子ども編集委員2人による小学館編集部訪問取材のVTR上映
 小学館の編集者の宇佐美記者(ポケスペ担当)を訪問取材し、漫画家になる方法を質問。宇佐美記者曰く、漫画家になる方法は、編集部への直接持ち込みと賞への応募の2つ。
■山本先生の編集部への漫画持ち込みからデビューの話
 26歳の時に初めて持ち込み、その1年半後にデビュー。


■山本先生から視聴者へのメッセージ
 漫画といえども、自分一人で描いているんじゃないです。人に見せる、それをよく考えて、見る人の気持ちをよく考えて描くことが一番大切だと思います。みんなも、自分が良ければ良いっていうような作品を描くんじゃなく、人が見て楽しんでくれる漫画を頑張って描いて下さい。

■山本先生への質問(5)

補足  子ども編集委員   … 子どもの放送局の番組を企画する小中学生
 学年誌の情報部員 … 学年誌編集部が読者の中から募っていた、取材記事などに協力してくれる小学生
 この番組は、国立オリンピック記念青少年総合センター内の青少年教育情報センターに映像資料(ビデオテープ)として所蔵されており、一般で閲覧することが可能。
 【所蔵タイトル】子ども放送局「VTR番組」一日放送分 平成13年6月23日



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