単行本各巻発売時点で、各章の単行本未収録の話(ストック)が何話あるか、各巻に雑誌掲載話が何話収録されたか、巻と巻の発売の間に雑誌では何話掲載されたのかを一覧表にまとめました。
例えば「1巻」発売時点では、雑誌には掲載されたけど単行本未収録されていない話(ストック)が「4話」あります。
()内の式はストック数の求め方です。
例えば「2巻」でのストック数は「1」で式は「4+11−14」となっています。式のはじめの「4」は1巻発売時点でのストック数、「+11」は1巻発売から2巻発売までの間に雑誌に連載された話の数、そして「−14」は2巻に収録された話の数となっています。
すなわち、以下のようになります。
「ストック数」=「前巻発売時点でのストック数」+「前巻発売から当該巻発売までの間に連載された話の数」−「当該巻に収録された話の数」
※ 「話の数」は連載された話数を基準にしています。そのため、単行本の話数とは異なります。
単行本 | 発売日 | 発売間隔 | 1章 | 2章 | 3章 | 4章 | 5章 | 6章 | 7章 | 8章 | 9章 | 10章 | 11章 | 12章 | 13章 | 14章 | 剣盾 | |
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1巻 | 1997年08月 | 6ヶ月 | 4 (=0+18−14) | |||||||||||||||
2巻 | 1997年12月 | 4ヶ月 | 1 (=4+11−14) | |||||||||||||||
3巻 | 1998年05月 | 5ヶ月 | 終 (=1+14−15) | 1 | ||||||||||||||
4巻 | 1998年12月 | 7ヶ月 | 7 (=1+19−13) | |||||||||||||||
5巻 | 1999年04月 | 4ヶ月 | 7 (=7+13−13) | |||||||||||||||
6巻 | 1999年11月 | 7ヶ月 | 15 (=7+21−13) | |||||||||||||||
7巻 | 2000年04月 | 5ヶ月 | 終 (=15+0−15) | 16 | ||||||||||||||
8巻 | 2001年08月 | 16ヶ月 | 34 (=16+38−20) | |||||||||||||||
9巻 | 2001年08月 | 同時発売 | 18 (=34+0−16) | |||||||||||||||
10巻 | 2001年08月 | 同時発売 | 5 (=18+0−13) | |||||||||||||||
11巻 | 2001年12月 | 4ヶ月 | 4 (=5+12−13) | |||||||||||||||
12巻 | 2002年04月 | 4ヶ月 | 4 (=4+13−13) | |||||||||||||||
13巻 | 2002年08月 | 4ヶ月 | 3 (=4+12−13) | |||||||||||||||
14巻 | 2003年01月 | 5ヶ月 | 2 (=3+13−14) | 4 | ||||||||||||||
15巻 | 2003年07月 | 6ヶ月 | 終 (=2+0−2) | 15 (=4+21−10) | ||||||||||||||
16巻 | 2003年10月 | 3ヶ月 | 11 (=15+9−13) | |||||||||||||||
17巻 | 2004年02月 | 4ヶ月 | 9 (=11+11−13) | 2 | ||||||||||||||
18巻 | 2004年06月 | 4ヶ月 | 7 (=9+11−13) | 6 (=2+4) | ||||||||||||||
19巻 | 2004年10月 | 4ヶ月 | 3 (=7+10−14) | 10 (=6+4) | ||||||||||||||
20巻 | 2005年04月 | 6ヶ月 | 4 (=3+12−11) | 16 (=10+6) | 3 | |||||||||||||
21巻 | 2005年12月 | 8ヶ月 | 2 (=4+8−10) | 24 (=16+8) | 10 (=3+7) | |||||||||||||
22巻 | 2006年08月 | 8ヶ月 | 終 (=2+8−10) | 30 (=24+8−2) | 18 (=10+8) | |||||||||||||
23巻 | 2006年10月 | 2ヶ月 | 19 (=30+2−13) | 20 (=18+2) | ||||||||||||||
24巻 | 2007年01月 | 3ヶ月 | 13 (=19+3−9) | 23 (=20+3) | 3 | |||||||||||||
25巻 | 2007年03月 | 2ヶ月 | 4 (=13+2−11) | 24 (=23+1) | 6 (=3+3) | |||||||||||||
26巻 | 2007年06月 | 3ヶ月 | 終 (=4+0−4) | 18 (=24+0−6) | 15 (=6+9) | |||||||||||||
27巻 | 2007年08月 | 2ヶ月 | 12.5 (=18+4−9.5) | 18 (=15+3) | ||||||||||||||
28巻 | 2007年12月 | 4ヶ月 | 2 (=12.5+0−10.5) | 30 (=18+12) | ||||||||||||||
29巻 | 2008年11月 | 11ヶ月 | 終 (=2+5−7) | 58 (=30+28) | ||||||||||||||
30巻 | 2008年12月 | 1ヶ月 | 50 (=58+2−10) | |||||||||||||||
31巻 | 2009年03月 | 3ヶ月 | 45 (=50+7−12) | 1 | ||||||||||||||
32巻 | 2009年06月 | 3ヶ月 | 40 (=45+6−11) | 4 (=1+3) | ||||||||||||||
33巻 | 2009年10月 | 4ヶ月 | 36 (=40+8−12) | 8 (=4+4) | ||||||||||||||
34巻 | 2010年02月 | 4ヶ月 | 33 (=36+7−10) | 12 (=8+4) | 予告編 | |||||||||||||
35巻 | 2010年05月 | 3ヶ月 | 23 (=33+0−10) | 12 (=12+0) | 6 | |||||||||||||
36巻 | 2010年08月 | 3ヶ月 | 12 (=23+0−11) | 13 (=12+1) | 10 (=6+4) | |||||||||||||
37巻 | 2010年11月 | 3ヶ月 | 1.5 (=12+0−10.5) | 13 (=13+0) | 14 (=10+4) | 4 | ||||||||||||
38巻 | 2011年02月 | 3ヶ月 | 終 (=1.5+0−1.5) | 7 (=13+0−6) | 14 (=14+0) | 10 (=4+6) | ||||||||||||
39巻 | 2011年07月 | 5ヶ月 | 0 (=7+0−7) | 14 (=14+0) | 22 (=10+12) | |||||||||||||
40巻 | 2012年05月 | 10ヶ月 | 終 (=0+0) | 14 (=14+0) | 43 (=22+21) | |||||||||||||
41巻 | 2012年06月 | 1ヶ月 | 6.5 (=14+0−7.5) | 45 (=43+2) | ||||||||||||||
42巻 | 2012年10月 | 4ヶ月 | 0.5 (=6.5+0−6) | 50 (=45+5) | 1 | |||||||||||||
43巻 | 2013年01月 | 3ヶ月 | 終 (=0.5+0−0.5) | 51 (=50+5−4) | 1 (=1+0) | |||||||||||||
44巻 | 2013年03月 | 2ヶ月 | 47 (=51+3−7) | 1 (=1+0) | ||||||||||||||
45巻 | 2013年06月 | 3ヶ月 | 44 (=47+5−8) | 1 (=1+0) | ||||||||||||||
46巻 | 2013年07月 | 1ヶ月 | 35 (=44+0−9) | 3 (=1+2) | ||||||||||||||
47巻 | 2013年08月 | 1ヶ月 | 28 (=35+0−7) | 4 (=3+1) | ||||||||||||||
48巻 | 2013年11月 | 3ヶ月 | 20 (=28+0−8) | 6 (=4+2) | 4 | |||||||||||||
49巻 | 2014年01月 | 2ヶ月 | 13 (=20+0−7) | 6 (=6+0) | 6 (=4+2) | |||||||||||||
50巻 | 2014年03月 | 2ヶ月 | 5 (=13+0−8) | 6 (=6+0) | 9 (=6+3) | |||||||||||||
51巻 | 2014年07月 | 4ヶ月 | 終 (=5+0−5) | 6 (=6+0) | 16 (=9+7) | |||||||||||||
52巻 | 2014年12月 | 4ヶ月 | 0 (=6+0−6) | 23 (=16+7) | 1 | |||||||||||||
53巻 | 2017年08月 | 32ヶ月 | 0 (=0+9−9) | 46 (=23+23) | 22 (=1+21) | 9 | ||||||||||||
54巻 | 2020年05月 | 33ヶ月 | 6 (=0+18−12) | 46 (=46+0) | 22 (=22+0) | 37 (=9+28) | 7 | |||||||||||
55巻 | 2020年05月 | 同時発売 | 終 (=6+0−6) | 42 (=46+0−4) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 7 (=7+0) | |||||||||||
56巻 | 2020年08月 | 3ヶ月 | 35 (=42+0−7) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 10 (=7+3) | ||||||||||||
57巻 | 2020年11月 | 3ヶ月 | 28 (=35+0−7) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 13 (=10+3) | ||||||||||||
58巻 | 2021年02月 | 3ヶ月 | 21 (=28+0−7) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 16 (=13+3) | ||||||||||||
59巻 | 2021年05月 | 3ヶ月 | 14 (=21+0−7) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 19 (=16+3) | ||||||||||||
60巻 | 2021年10月 | 5ヶ月 | 7 (=14+0−7) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 23 (=19+4) | ||||||||||||
61巻 | 2022年02月 | 4ヶ月 | 0 (=7+0−7) | 22 (=22+0) | 37 (=37+0) | 27 (=23+4) | ||||||||||||
62巻 | 2022年08月 | 6ヶ月 | 終 (=0+0) | 16 (=22+0-6) | 37 (=37+0) | 33 (=27+6) | ||||||||||||
63巻 | 2022年11月 | 3ヶ月 | 8 (=16+0-8) | 37 (=37+0) | 36 (=33+3) | |||||||||||||
64巻 | 2023年2月 | 3ヶ月 | 1 (=8+0-7) | 37 (=37+0) | 39 (=36+3) |
ポケスペは小学六年生・五年生・四年生の3誌の1997年度4月号から連載が開始されました。
第一章は当初、1997年度のみの連載予定でしたが、『ポケモン2』の発売延期に伴って1998年度への年度またぎ、さらに『2』発売までのつなぎとして第二章の連載が決定されました。
1999年11月の『金銀』発売により第二章が終了し、第三章の連載が開始されました。
第一章〜第三章は3誌縦断連載で、単行本化されるとき、各学年の話が1つにまとめられます。
2002年11月に『RS』が発売され第三章終了、第四章連載開始です。第四章も2003年度は3誌縦断連載でした。
2004年度からFRLG編の連載が始まり、RS編は2誌連載となりました。
2005年度からは更にBF編が開始され、RS編・FRLG編・BF編がそれぞれ1誌で連載されるようになりました。
2006年8月にはRS編が完結し、11月からDP編が開始されました。FRGL編・BF編・DP編の3本立てです。
2007年2月でBF編が打ち切り(ポケモンワンダーランドへの不定期連載)になりました。
また、2007年3月にはFRLG編が完結しました。そして3誌全てでDP編の連載が始まりました。
ポケモンワンダーランド9(2007年7月)にBF編第2部が64ページ(4話分)が掲載されました。
ポケモンワンダーランド10(2008年10月)にBF編第3部が76ページ(5話分)が掲載されました。
BF編第4部は単行本29巻に直接書き下ろされ、これによりBF編は完結となりました。
2009年度よりPt編の連載が開始され、DP編2誌・Pt編1誌の2本体制となります。
しかし、小学六年生・小学五年生休刊に伴い、Pt編はわずか1年で連載打ち切り、DP編は2009年度をもってなんとか連載終了することができました。
2010年度は「小学四年生」「コロコロイチバン!」「ポケモンファン」に連載移行、HGSS編が連載が開始されましたが、『BW』発売により、HGSS編も2010年度途中で連載終了。
ほぼ打ち切り状態で終了したHGSS編に代わって、BW編の3誌縦断連載が開始されました。
2011年2月発売の38巻ではDP編が60ページ以上の描き下ろされ、真にDP編完結となりました。
また、2011年度をもって小四が休刊、BW編はコロコロイチバン!とポケモンファンの2誌連載体制となります。
小六・小五休刊の影響で打ち切りとなったPt編は、40巻丸々描き下ろしにより完結し、『BW』発売の影響で打ち切りとなったHGSS編は約70ページ描き下ろしにより43巻にて完結しました。
2010年度より連載が開始されたBW編は、2013年6月にて連載が終了し、7月よりB2W2編が開始されました。
ところが、2013年10月に『XY』が発売されたため、わずか4ヶ月でB2W2編の連載は終了しXY編に移行しました。
なお、2013年6月には「ポケモン・ザ・コミック」というムック本が刊行され「シロガネ山修行編」が掲載されました。
2014年はコロコロイチバン!とポケモンファンの2誌でXY編を連載。
2015年からはウェブコミック配信サイト「クラブサンデー」でのORAS編連載開始が決定します。
これに伴い、ポケモンファンでは連載休止、コロイチでXY編、クラブサンデーでORAS編の連載となります。
さて、2016年7月にクラブサンデーに代わるウェブコミック配信サイト「サンデーうぇぶり」開始により、ORAS編の連載は2016年8月からサンデーうぇぶりへと移行、翌9月の配信をもって完結します。
そして、10月から3年間連載の止まっていたB2W2編がサンデーうぇぶりにて再開されたのです。
また、コロイチ連載のXY編も2016年11月に完結し、同月よりSM編がコロイチで開始されました。
2017年は、コロイチでSM編、サンデーうぇぶりでB2W2編連載となりました。
さて、2017年は連載20年目の記念すべき年であり、公式ファンブック「ポケSPedia」や2年8ヶ月ぶりの新刊である53巻が8月に発売発売されました。
この53巻の次巻予告にて、B2W2編は54巻で完結と記載されていました。しかし、2017年10月に今後の展開を見直した結果休載するというツイートが山本先生によりなされます。その後、公式サイトの12月更新 にて、9月以降日下先生が体調を崩されていたことが明らかになりました。
再び休載になったB2W2編ですが、サンデーうぇぶりでは「次回更新 今冬」と告知されました。この告知どおり、3ヶ月の休載を経て、2018年1月・2月と連載されましたが、その後三度目の休載に入ってしまいます。
そして、2019年3月、1年ぶりに連載を再開。その後は順調に連載を重ね、2020年4月の更新をもってB2W2編の連載が終了。翌5月には、22ページの単行本描き下ろしを加え、B2W2編がついに完結を迎えることができました。
ここで、コロイチで連載されていたSM編は、2020年1月号で既に完結しており、同月から剣盾編が開始されています。
第一章、第二章は雑誌連載分が単行本収録量を満たせば即発売という状況でした。
ただし、縦断連載で分割された話の順番を単行本では本来の順番に戻す関係上、特定の学年のブロックが長くなってしまった4巻・6巻の発売ペースは他の巻に比べて遅れています。
また、6巻発売後に7巻が即発売されなかったのは、第三章連載の様子を見るためではないかと考えられます。
真斗先生体調不良による降板のため、第三章単行本の発売は大きく遅れます。
8・9巻分の修正・描き足しが真斗先生の体調回復待ちだったことや、新たに作画担当となった山本先生のポケスペが軌道に乗るまで様子をみるためではないでしょうか。
10巻から13巻までは4ヶ月に1度発売されてます。
3誌連載のため4ヶ月あれば12話を確保できるので、ストック分を合わせれば、十分に発売可能なペースです。
14巻発売に5ヶ月かかったのは、短い話が多かったためと、縦断連載している話を合わせるためだと思います。
15巻の発売が遅かったのは、描き下ろしが多数収録されたためだと思われます。
15巻発売までの6ヶ月で大量のストックができ、16巻は3ヶ月で発売されました。
17、18、19巻は4ヶ月間隔という順調なペースで発売されたようにみえます。
しかし、2004年度からRS編(2誌連載)とFRLG編(1誌連載)の2本立てになったため、連載スピードは低下しています。
2誌連載では4ヶ月に8話しか確保できず、普通なら4ヶ月ペースでの発売はできません。
そこを15巻時の大量ストックを使って発売ペースを保ったのです。
RS編のストック数はみるみる減っていきました。
反対に第四章が終わるまでは単行本化のないFRLG編のストックが増えていきます。
20巻ではストックが底をつき、4ヶ月ペースが崩れます。
学年雑誌連載分が単行本収録量を満たすまで発売が遅れるようになりました。
また、20巻のカラーポスター付録も発売が遅くなった原因と考えられます。
さらに2005年度からBF編の連載が始まったため、連載は超スローペースとなりました。
学年雑誌連載分が単行本収録量を満たせば、即単行本発売という切羽詰まった状況です。
事実、21巻の続きは同月に発売された学年雑誌で読むことができるほどでした。
2006年8月に学年雑誌でRS編の連載が終了し、わずか26日後に22巻発売し、第四章完結となりました。
この時点で溜まりに溜まったFRLG編のストックは30、BF編のストックは18です。
23巻からは大量のストックを消費して物凄いペースで発売されました。
10月(23巻)、1月(24巻)、3月(25巻)、6月(26巻)という2ヶ月または3ヶ月の凄まじい発売ペースです。
第五章は非常に順調に発売されました。
しかし、ポケモンワンダーランドがなかなか発売されず、BF編は進みません。
それでもストックが十分に溜まっていたので6月に26巻、8月に27巻が発売されました。
しかし(ポケワン9が7月に刊行されましたが)、28巻でBF編のストックはほぼ使い切ってしまいました。
そしてその後1年以上ポケワン10が刊行されません。したがって単行本の発売もありません。
2008年10月ようやくポケワン10が刊行されましたが、まだまだ単行本収録量を満たせません。
そこで異例の処置として、BF編第4部が29巻に直接描き下ろされることになったのです。
このようにして2008年11月に第六章は完結しました。
さて、BF編がもたついている間に3誌連載のDP編はどんどんストックを溜めています。
29巻発売時点でのストックはなんと58! 4巻は余裕で発売できます。
というわけで29巻発売の翌月12月には30巻が発売されました。
第七章は、2年分の大量ストックをもって、3ヶ月または4ヶ月という非常に順調なペースで発売されました。
2009年度からのPt編開始で、DP編連載ペースが落ちたにもかかわらず、単行本発刊ペースは止まりません。
小六・小五休刊で連載雑誌が移行した後も発刊ペースが落ちることはありませんでした。
大量ストックの大量消費による発刊ペース維持により、37巻発売時点のDP編ストックはほとんど無い状態。
すでにDP編の雑誌連載は終了しているものの、その雑誌での最終回は完璧ではない締め方だったので、38巻での大幅な描き足しが予想されると同時に、発刊遅延という第六章の二の舞が懸念されていました。
ところが幸運なことに、連載誌移行で執筆に余裕ががあったからか、60ページ以上の描き足しにもかかわらず、37巻発売のわずか3ヶ月後に38巻は発売され、第七章は真に完結しました。
続く第八章もはじめの2巻(38巻・39巻)はストックを消費し順調なペースで発売されました。
しかし、1年で連載が打ち切られてしまっていたため、すぐにストックは底をつきます。
描き下ろしによる完結は必至でしたが、1巻丸々という量をBW編連載と並行作業で行うため簡単にはいきません。
39巻から10ヶ月経ってようやく40巻が発売され、1巻丸々描き下ろしより第八章は完結しました。
さて、Twitter上では2012年中にBW編を単行本化するつもりだという発言がなされました。
それを受けてか、40巻発売のわずか1ヶ月後に41巻が発売されHGSS編の単行本化が開始されました。
しかし、わずか9ヶ月しか連載していないHGSS編は41・42巻の2巻でストックを使い切ってしまいます。
発刊ペースは順調だったものの42巻発売が2012年10月、とても年内にBW編単行本化はできそうにありません。
ついに、公式サイトの11月更新 で、年内発売は2013年年明け発売に訂正されました。
そして2013年1月、43巻に約70ページの描き下ろしにて第九章が完結、同巻にBW編収録により、2010年9月に連載が開始された第十章の単行本化が2年越しで叶いました。
43巻発売直前の第十章ストックは55、連載開始から単行本化までに2年以上かかった点も含め第七章と似た状況です。
しかし、第七章と比べ、第十章は1話あたりの掲載ページ数が増えており、また単行本の総ページ数も減っているので、第七章よりもハイペースで発売されることが予想されました。
案の定、3か月連続刊行等の高速ペースで発売され、2014年7月に40ページ弱の描き下ろしの51巻をもって完結しました。
ちなみに、単行本平均発売間隔は歴代最短であり、第十章は単行本発売ペースにおいて最速を記録しました。
さあ、続く52巻ではB2W2編の単行本化ですが、連載わずか4ヶ月でXY編に移行したためストックが6しかありません。
こうなると「2年越しの単行本化」が三度繰り返され、XY編の単行本化はいつになるか分かりません。
その対策として、今までの「通巻」とは別に、XY編のみを独立したレーベルで発売することが決定しました。
「XY編の単行本(以下「XY版」)」はコロコロイチバン!に連載されたもののみを収録したコミックで、ポケモンファン連載分も含んだ完全なXY編は従来の「通巻版」にて収録発売されることとなっています。
従来の通巻版は「てんとう虫コミックススペシャル(TCS)」というレーベルでしたが、XY版は「てんとう虫コミックス(TS)」での先行刊行です。続くORAS編も、同じくTSにて先行刊行となりました。
2015年、2016年は通巻版の発売はなく、先行版のみの刊行が続きます。
この間、B2W2編も少しずつ執筆され、2015年7月からは公式サイトにて進捗が描かれていきます。
そして2016年10月からB2W2編の連載が再開され、2017年8月8日、52巻が2014年12月に発売から32ヶ月という月日を経て、通巻版53巻がついに発売されました。
さて、待望の53巻発売でしたが、B2W2編2度目そして3度目の休載が挟まり、54巻発売は2020年5月まで待つことになります。通巻版未発売期間は、なんと33ヶ月です。
なお、53巻の次巻予告では、54巻で第十一章完結とされていましたが、結局は同時発売の55巻にて完結することになります。この際の単行本描き下ろしは22ページありました。
ちなみに、55巻にはXY編も収録されていますが、既に完結しておりストックとしては、まだ42もあります。さらに、ORAS編が23、SM編が37のストックを抱えており、今後しばらくは順調な発刊が期待できます(ORAS編・SM編ともに先行版にて完結済み)。
55巻から収録が開始された第十二章は、59巻までは3ヶ月ペースで発売され、60巻は5ヶ月、61巻は4ヶ月、第十二章完結の62巻は6ヶ月の間隔を開け発売されました。先行版との大きな違いは、未収録だったポケモンファン連載分が収録されている点と、エピローグに「マギアナ編」が描き下ろされている点です。
既に先行版収録済みのコロイチ連載分については、大幅な加筆修正はなく、ストーリーの本筋は先行版から変更ありません。先行版の最終話にあたる61巻595話では、最後に2ページの加筆がなされ、20周年記念描き下ろし2018年度カレンダー(12,1月部分)の「継承式」につながる流れになっています。また、62巻では、エピローグとして全25ページの「マギアナ編」が描き下ろされ、連載終了から6年を経て、第十二章が真に完結しました。