58巻571話(XY編3巻16話)でミソラ先輩が発したモールス信号を再現しました。
ミソラ先輩は、まずヘリの窓ガラスを次のように叩いています。
コン コンココ ココンコン コンコン ココンコン
ここで、「コン」を長音、「コ」を短音とすると、この打音は次のように表すことができます。
− −・・ ・−− −− ・−−
これを和文モールス符号、欧文モールス符号にそれぞれ当てはめると次のとおりです。
−
−・・
・−−
−−
・−−
−
−・・
・−−
−−
・−−
前者が和文、後者が欧文ですが、どちらも意味のある言葉にはなっていません。
また、モールス符号そのままで信号を打つと、以下のようになりますが、窓ガラスを手で叩くには、この量の符号は多すぎて時間がかかり、手も痛めてしまいます。
したがって、スカイトレーナー訓練校で教わるモールス信号は、独自の暗号になっていると考えられます。
ヤナギの杖の打音
12巻144話、13巻163話のヤナギの杖の打音は次のようになっています。
12巻p.23:ココツ コツカコツ コココカツ(orカツコココ) カカカコン!(orコン!カカカ)
12巻p.25:ココツコーン!
12巻p.28:カカツ
12巻p.32:カツーン
13巻p.132:コココンコン(orコココン コン)
さて、ヤナギの杖の打音は、2種類を超える擬音が使われており、長音と短音の割り振りが困難です。そこで次の2パターンを考え、和文モールス符号、欧文モールス符号にそれぞれ当てはめてみます。
1.長音:2文字以上の擬音「コツ」「カツ」「コン」「コーン」「カツーン」、短音:1文字の擬音「コ」「カ」
2.長音:「コン」「コーン」「カツーン」、短音:「コ」「カ」「コツ」「カツ」
長音:「コツ」「カツ」「コン」「コーン」「カツーン」
短音:「コ」「カ」
長音:「コン」「コーン」「カツーン」
短音:「コ」「カ」「コツ」「カツ」
やはりどちらも意味をなしていないため、ミソラ先輩同様、ヤナギの杖の打音も独自の暗号になっていると考えられます。
最後に、14巻p.152の「タ・イ・ア・タ・リ」をモールス信号で再現してみます。